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Revision as of 20:44, 6 August 2023
観客A
すげえ数の客だな。 これ全部、KEN達が目当てなんだろ?
観客B
ああ、そうらしいぜ。みんなどっかで 『今日はすげえもんが見られる』ってわかってんだろうな
中学生の杏
(父さんのイベント、いつも人気だけど、 今日は特にお客さんが多い気がする……)
観客A
あ、そろそろ始まるぞ!
中学生の杏
……!
中学生の杏
(す、すごい……! すごいすごいっ!!)
中学生の杏
(いつもより……ううん、今まで見た、 どんなパフォーマンスよりもカッコいい……!!)
中学生の杏
(こんなにたくさんの人が、 父さん達のパフォーマンスに圧倒されて……)
中学生の杏
(人がいっぱいで苦しいくらいなのに、みんな、盛り上がって…… 私も、もっと熱くなりたいって思えてきて……!)
中学生の杏
(…………やってみたい)
中学生の杏
(私もいつか、こんなイベントをやってみたい)
中学生の杏
(ううん、やってみせる! この『RAD WEEKEND』を超える 最高のイベントを、いつか絶対に……やってみせる!!)
数年後
WEEKEND GARAGE
An
はい、コーヒーおまちどうさま!
常連の女性客
ありがとう。そういえば杏ちゃん、 相棒は見つかったの?
An
それがまだなんだぁ。 ずっと探してるけど、見つからないんだよねー
常連の女性客
この間もどこかのアーティストの誘い、断ったんでしょ? たしか、メジャーデビューも間近な人だって聞いてたけど……
An
うーん、良い人だったんだけど 『RAD WEEKEND』を超えるイベントをやりたいって 話したら無理だって返されちゃって
常連の女性客
あぁ、それじゃダメだね
常連の女性客
でも……無理だって思う気持ちはわかるかも。 あれを超えるイベントって、イメージもできないもん
An
ま、普通やっぱりそうだよね……
An
……でも、私、絶対超えてみせるから!
An
よし、片づけはこれでオッケー!
An
父さん、カフェタイム終わったから、 出かけてくるね!
杏の父
ああ、また路上ライブか。 他のミュージシャンとケンカするんじゃないぞ
An
わかってるってば! もうそんな子どもじゃないのに……。じゃ、いってきます!
杏の父
おう、気をつけてな
スクランブル交差点
An
よしっ! マイクもばっちりだし、そろそろ歌おっかな
通行人の男性
お、杏ちゃん! 今日のライブも頑張ってな
通行人の女性
杏ちゃーん! 今日は友達も連れてきたんだよ。応援してるね!
An
ふふ、みんないつもありがとう! 今日も思いっきり歌っちゃうねー!
An
♪―――― ♪――――
An
(うん、喉の調子もいい感じ。 お客さんも増えてきたし、もっと盛り上げていこう!)
???
……すごい
???
カッコいいな……路上であんな堂々と歌えるなんて。 私も、あんな勇気があったら……
An
ふぅ、今日もみんなノってくれたし、 最高のパフォーマンスができた気がする!
An
……でも、まだまだ足りないよね
An
もっと練習しないといけないし、 何より、一緒にイベントをやってくれる相棒を探さないとだし
An
いやいや、大変だけど、やってやろうじゃん!
An
私は『RAD WEEKEND』に負けない、 最高のイベントをやるんだから!
An
って、何? 急にスマホが光って……
An
『Untitled(アンタイトル)』? こんな曲、入れてたっけ?
An
わっ、まぶしい……っ!?
???
An
……あれ? ここ、どこ?
An
どこかのカフェ……? でも、私、さっきまでスクランブル交差点にいて……?
???
な、何ここ……? どうしよう、 知らないところに来ちゃった……
An
え、誰?
???
わっ……!? すみません、私、そのっ……
An
あっ、もしかしてこのお店の子? 悪いんだけど、ここがどこだか教えてくれない?
An
変な話なんだけど、気がついたらここにいて……
???
あ、あの……実は、私も……。 気づいたらここに……
An
え? あなたも?
ミク
いらっしゃい、こはね、杏
Kohane
えっ? ミ……ミクちゃん!? それに、どうして私の名前……
レン
やっほー!! オレ達、ふたりのこと待ってたんだよ!
MEIKO
ふふ、いきなりのことで驚いてると思うけど……。 こはねちゃんと杏ちゃんに会えて嬉しいわ
Kohane
ええ!? レンくんと、メイコさん……!?
An
いや、おかしいでしょ! ミク達と話せるわけないし……。 これって、夢?
ミク
ううん。ここはセカイだよ
Kohane
セカイ……?
ミク
そう。キミ達の想いでできた場所……。 それが、セカイなんだ
An
想いでできた場所?
MEIKO
そうよ。そしてセカイで本当の想いを見つけた時、 その想いから歌が生まれるの
レン
だからオレ達は、キミ達に本当の想いを 見つけてもらうためにここにいるんだ!
An
本当の想い? 歌が生まれる……?
An
うーん、ごめん。何言ってるのか全っ然わかんない
レン
あはは、まーそうだよねー。 でも今はわからなくて大丈夫だよ。 そのうちきっとわかるからさ!
レン
セカイのことも、本当の想いも、ね
Kohane
本当の、想い……
Kohane
そんなの、私にあるのかな……。 やりたいことも、見つからないのに……
ミク
こはねはやりたいこと、ないの?
Kohane
あ……その……。わ、私、夢とかもないし……。 だから……
ミク
ふーん……そう? じゃあ、杏は?
An
私? 私はもちろん! 伝説を超えたいって思ってる!
Kohane
で、伝説……?
An
そう。中学の時に見た『RAD WEEKEND』って イベントを超えるって決めてるんだ
An
もうすっごい熱いイベントで、界隈じゃ、『あの伝説のイベントは 絶対に超えられない』って言われてるんだけど……
An
でも、絶対に超えてみせる!!
Kohane
すごい……。カッコいいね……!
An
そう? 照れるなあ。 でも、私なんてまだまだだよ。 練習もまだまだ足りないし、相棒も見つかってないし
An
それでも、やってみなくちゃ始まんないからさ。 今は毎日路上で歌って、イベントにも出て、腕磨いてるんだ
Kohane
やってみなくちゃ、始まらない……
Kohane
……そっか。私も悩んでないで始めてみたら、 何か変われるの、かな……
An
かもね? でも、気が向いたら そういう風にやってみるのも悪くないんじゃない?
ミク
……ふふ。 ふたりでなら、ちゃんと想いを見つけられそうだね
Kohane
えっ? 光が……?
An
ま、また!?
ミク
想いが一緒なら、きっとまたセカイで会えるよ。 だから——
杏の父
……おい、杏、起きろ。こんなとこで寝てたら風邪引くぞ
An
ん……? あれ、私、いつの間に……? って、もうバー営業の時間!?急いで準備しないと……!
杏の父
杏がここで居眠りなんて珍しいな。疲れてたのか?
An
そんなことないと思うけど……。 なんだか不思議な夢を見てて……
杏の父
夢?
An
うん! なんだか誰かと話してた気がするんだけど、 あんまり覚えてなくて……
An
ま、いっか。 私、看板出してくるね!
こはねの部屋
Kohane
……あれ?
Kohane
私、いつの間に寝ちゃってたんだろう
Kohane
なんだか夢で、素敵な子に会って、 話した気がするけど……
Kohane
うーん、あんまり思い出せないや……
Kohane
(……でも、なんでだろう?)
Kohane
(何か、新しいことが始まる気がする)