Watching Over the Very First Feelings: Side Story (Part 1)
サイドストーリー（前編） (Saido Sutoorii (Zenpen))
Character appearances:
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ルカ
『なら、今日はこのあたりでお開きかしら。
私達も、セカイに戻るわね』
私達も、セカイに戻るわね』
ミク
『うん。今日は、楽しかった』
瑞希
『ミクもルカもおやすみー』
リン
あ……ミク達、帰ってきた
ミク
リン、メイコ、ただいま
MEIKO
珍しいわね。ふたりであの子達に会いに行くなんて
ミク
うん。ルカに、連れていかれた
ルカ
ふふ。連れていっちゃったわ
MEIKO
…………
ルカ
でも、一緒に行ってよかったでしょ？
ミク
うん。いろんな話が聞けたから、楽しかった
リン
いろんな話？
ミク
わたしや、セカイが生まれる前の
まふゆ達の話
まふゆ達の話
リン
へえ……
ルカ
ミク、せっかくだし教えてあげたら？
ミク
あ、うん。えっと……
リン
ふうん、最初に奏とまふゆが奏の曲でつながったんだね
ミク
うん
ミク
はじめこのセカイは、
誰もいないし、何もないセカイだった
誰もいないし、何もないセカイだった
ミク
でも、奏の曲だけはあった
MEIKO
それだけ奏の曲が、まふゆの心を揺さぶったっていうことね
ルカ
ええ。でもそうなるのは奏の曲だけ——
ルカ
だから、なぜそうなるのか知りたくて、
自分でも曲を作り始めたみたいよ
自分でも曲を作り始めたみたいよ
ルカ
作るといっても、奏の曲を自分なりに解釈して、
アレンジをすることから始めたみたいだけどね
アレンジをすることから始めたみたいだけどね
ルカ
とにかく苦しくて、どうすればいいかわからないけど、
でもどうにかしたい、そんな想いで……
でもどうにかしたい、そんな想いで……
ミク
……話の中の奏もまふゆも、
すごく苦しそうだった
すごく苦しそうだった
ミク
でも、今はちょっと違う
ルカ
そうね。苦しいままではあるんだろうけど、
それだけじゃないわ
それだけじゃないわ
まふゆ
……うまく、言えないけど……
まふゆ
よかった、と思う
奏
え……
瑞希
まふゆ、笑って……！？
瑞希
それで？ 新曲の歌詞、完成したんだって？
まふゆ
うん
まふゆ
……多分、書きたい気持ちは書けてると思う
絵名
……『書きたい気持ちが書けた』なんてセリフ、
まふゆが言ってるの初めて聞いた
まふゆが言ってるの初めて聞いた
瑞希
……これ……！
絵名
いつもと全然違う……！
奏
いつもの悲痛な、叫んでるみたいな言葉もあるけど——、
その底に、誰かを想うような、あたたかい感じがある気がする
その底に、誰かを想うような、あたたかい感じがある気がする
ミク
まふゆは、もうひとりじゃない
ミク
それぞれ持ってる苦しさは違うけど、
でも、わかってくれるみんながいる
でも、わかってくれるみんながいる
ルカ
たまには、待つだけじゃなくて
行動するのもいいでしょ？
行動するのもいいでしょ？
ミク
うん
MEIKO
——ルカ
ルカ
あら、別にスタンスや考えかたを
変えろと言っているわけじゃないわよ？
変えろと言っているわけじゃないわよ？
リン
……またバチバチしてる。
飽きないのかな
飽きないのかな
ミク
えっと……
ミク
ルカに連れていかれた時はびっくりした。
でも、行ってよかった、と思う
でも、行ってよかった、と思う
ミク
だから……ありがとう、ルカ
ルカ
ええ、どういたしまして