Wonderland SEKAI
Tsukasa
あ、ああ……あああ……。 また来てしまったー!
ネネロボ
『え……ここ、何!?』
Rui
いつの間に移動したんだ?
Tsukasa
おい、えむ! さっさと元の場所に戻るぞ!
ミク
あれれれ~? 今日はいっぱい来てる~☆ わ~いっ♪
Emu
あっ! ミクちゃんだ! ミクちゃ~ん! 来たよ~♪
類・ネネロボ
『ミク……?』
ミク
みんな、セカイにようこそ~☆
KAITO
やあ。また来てくれたんだね司くん、えむちゃん。 今日は新しい友達も連れてきてくれて嬉しいよ
Emu
カイトお兄さん! あのね、あたし達4人でショーすることになったんだ!
ネネロボ
『初音ミクと、カイト……? え、映像じゃないよね……?』
ネネロボ
『……ちょっと類、なんとか言って……あ』
Rui
バーチャル・シンガーが実在するように見えるということは ここはバーチャル空間である可能性が高い。 けれど僕らの肉体はここにあり変化した形跡もない……
Rui
すると彼らが実体化していると考えるのが妥当だけれど あの体は僕らとそう変わらないように見えるつまり肉体を 作り出されたというよりこの空間が彼らを実体化させている……?
Rui
ならまずは、ここがどんな場所なのか調べてみなくてはね! フフ! 演出のヒントが山ほど眠っていそうだね! フフフ!!
Tsukasa
お、おい! どこに行くんだ類!
ネネロボ
『あー……。ああなっちゃうともうダメだ……』
KAITO
今日はよく来てくれたね。 本当の想いは、思い出せたかい?
Tsukasa
いや、だからオレの想いはスターになることで……
Emu
あ! 今日はね、司くんがスランプだから、 演技のヒントをもらいに来たんだよ!
KAITO
演技のヒント?
Tsukasa
べ、別にスランプじゃない! まだ役が肌に馴染んでいないだけで……
KAITO
よかったら、台本を見せてもらえないかな?
KAITO
……ふむふむ。この王子が司くんの役みたいだね
Tsukasa
そうだ! 勇敢で知的! まさに王子の中の王子!
KAITO
なるほど。すごくカッコイイ人物なんだね。 僕ならどうやるかな……
KAITO
そうだ! 試しに、僕が王子をやってみようか
Emu
いいの? やった~!
ミク
ねえねえ、キミはみんなのところに行かないの?
Nene
っ!
ミク
はじめまして。ミクだよ♪ あのロボット、かわいいね~☆ キミが動かしてるの?
Nene
あ……!
Nene
わ、わたし……! そ……その……あの……
ミク
あっ! もしかしてびっくりさせちゃったかな?
Nene
う……ううん。そんなこと、ないけど……。 でも……その……み、見られてると……
ミク
んんー? あっ。もしかして、顔見て話すのが苦手?
Nene
…………
ミク
大丈夫だよー☆ 話したいと思ったら話してね♪
Nene
あ……ありがとう……
Nene
(……わたし、どうしていつもこうなっちゃうんだろう……)
KAITO
『……そう。魔王を倒すために!』 ――こんな感じはどうかな?
司・えむ
『おお~!!』
Emu
戦い方もしゃべり方も、本物の王子さまみたい!
Tsukasa
はっ……な、なかなかやるな!
Tsukasa
だが、これでヒントは掴めた! 今のオレなら、更にパワーアップした王子になれる!
Tsukasa
よーし、帰って練習の続きをするぞ!
Rui
いや~。とてもいい場所だねえ、ここは!
Tsukasa
おお、類。戻ったか。 演技のヒントも掴めたことだ、そろそろ帰……
Rui
司くん、とても不思議な生物を捕まえることに成功したんだ! 体は綿でできてるんだけど、なんと言語を理解するんだよ!
うさぎのぬいぐるみ
ウウ……タスケテ、ツカサクン……
Tsukasa
うわあ! ……って、このあいだのぬいぐるみ!?
Rui
持ち帰って研究してみようと思うんだ。 ……中身はどうなってるのかな?
うさぎのぬいぐるみ
コ、コワイヨ……
Tsukasa
こんなもの持ち帰るな! これはここに置いていく!
Rui
ええ? せっかく捕まえたのに……
ネネロボ
『これ以上変なもの増やしてどうするつもり?』
Tsukasa
そうだ。こればっかりはロボが正しい。 さあ、もう帰るぞ!
ミク
え~! みんな、もう帰っちゃうの? 一緒にショーやろうよー!
Tsukasa
断る! スターになるためには、 これ以上無駄な回り道をするわけにはいかんのだ!
ミク
ん~。司くんは、スターになってどうするの?
Tsukasa
え?
Tsukasa
ど、どうって……ショーをするんだ! そしたら、きっとたくさんの観客が集まる!
ミク
でも、ここでショーをすれば、 もっともーっとステキなものが見つかるよ?
Tsukasa
もっとステキなもの? なんだそれは?
ミク
ひーみつーだよ~☆
Tsukasa
む! そうやってショーに無理やり出すつもりだろう! オレは騙されないからな!
KAITO
残念だけどしかたがないね。 また困った時は、いつでも来てほしいな
KAITO
司くん。気が向いたら一緒にショーをやろう。 そうすれば、キミはきっと……
Tsukasa
え?
ワンダーステージ
Tsukasa
きっと……なんなんだ? ……まあいいか
Emu
あれ? ネネロボちゃん……なんだか元気ない?
ネネロボ
『……ロボットの顔見て何かわかるの?』
Emu
でもなんとなく、しょんぼりしてるように 見えたんだけどなー?
Tsukasa
よーし、練習再開だ!!