OVER RAD SQUAD!!/Story/Chapter 8

❮ Chapter 7All Chapters

Chapter 8: To the Next World
次の世界へ (Tsugi no Sekai he)

Character appearances:

Translator(s):

lozy bug (lozy; cookie bug; and Bash)

Source(s):

Youtube Playlist

数日後

ビビッドストリート

COLオーナー

……おやおや

ミュージシャン達

♪————————————！！

ミュージシャン達

♪————！！　————！！　————！！

COLオーナー

今朝も早くから、賑やかだねえ

レコード屋の店主

よう、オーナーさん！
朝から散歩かい？

COLオーナー

まあね。
あとは、この景色を見物しにきたってところか

セクシーなお姉さん

ふふ、たしかに……。
何度見ても、いいですよね

若者達

……あ！　おい！
もう場所取られてるぞ！

若者達

マジかよ……！　
おいお前ら！　占領してんじゃねーぞ！

子供達

悔しかったら俺達より早く来て場所取りしなって！
『RAD BLAST』超えたいなら、
それくらいやんないとだろ？

若者達

はあ！？
お前らみたいなガキに先超されるかよ！
……おい！　あっちでやるぞ！！

COLオーナー

……本当に——街の景色まで変えちまったね、あの子達は

WEEKEND GARAGE

Ken

——もう空港に向かうのか？
ったく、もう少しゆっくりしていけばいいってのに

Taiga

どっかの店閉めたおっさんと違って、こっちは忙しいんでな

Ken

おいおい。酷い言い様だな。
元相棒によ

Taiga

実際そうだろ？
それに……早く帰って、こっちも腕磨かねえとな

Taiga

あいつの夢の先に行くのは俺だってのに、
敵が増えちまったからな

Ken

……そうか

Taiga

ま……ありがとな、謙

Taiga

おかげで、次は本気でぶつかれる

Ken

ハハ、相変わらず好戦的だな

Ken

——もう一度、一緒にやろうぜ

Taiga

…………は？

Ken

これからは、あいつらが凪の夢を背負っていく。
それに——

Ken

あいつらを見た街の若い連中が、
また道を走っていく

Ken

次の世代を育てるっつうオレの役目は、これで終わりだ。
また、ただのアーティストに戻る。だから——

Ken

また歌わねえか、大河

Taiga

……お前、店はどうすんだ。
閉めっぱなしじゃ嫁さんにどやされんじゃねえのか？

Ken

そこは相談済みだ。
『やるなら世界獲るまで帰ってくるな』だとよ

Ken

それに、お前と違って金遣いが荒くないんでね。
RADderの時の蓄えのおかげで、
杏がひとり立ちするぐらいまでは十分もつ

Ken

店も、信頼できる人間に任せてまた開くってことで、
納得してもらえた

Ken

……杏には、
『じゃあ、父さんとはもうライバルだね』って笑って言われたさ

Taiga

……ったく。
いい嫁さんと娘でよかったな、お前

Taiga

……なまってねえだろうな

Ken

オレが、足引っ張るってわかってて
声かけるようなヤツだと思うか？

Taiga

……ま、ブランクが長えしちっと頼りねえが……
よしとするか

Ken

ハハ、お眼鏡にかなったようで何よりだ

Taiga

んじゃ——またよろしくな。相棒

Ken

……チーム名はどうする？
今度はお前が決めるか？

Taiga

そうだな……。
んじゃ、GODSとかどうだ？　強そうだろ

Ken

お前……相変わらずセンスないな……

Taiga

あん？
文句があるならお前が考えろってんだ

Ken

そうさせてもらうか。
じゃあ、名前は——

墓所

An

……よし。
あとはお線香の灰を片付けて——終わりだね

An

——どう凪さん？　スッキリしたでしょ？

Kohane

こっちの掃除も終わったよ、杏ちゃん！

An

——ありがと！
じゃあこれで全部完了だね！

Akito

つっても、最初からかなり綺麗だったけどな

Toya

ああ。
それに供え物もずいぶん多かった

Kohane

ふふ、そうだね

Kohane

——きっとたくさんの人が、
凪さんのお墓参りに来てくれてたんだね

An

…………うん

Kotaro

おーい！　もういっちょ水汲んできたぞ～！

Arata

ごめんね、待たせちゃって。
ちょっと汲み場が遠くてさ

Souma

あと、オレが車椅子の操作慣れなくてなかなか進めなくてさ。
ほんとすまん！

An

ううん、気にしないで！
こっちも丁度終わったところだから大丈夫！

An

それじゃあ——
みんなでお参りしようか

An

みんなのこと、凪さんに紹介させてよ！

Kohane

うん！

An

……凪さん、私達、ここまで来たよ

An

これからは、凪さんの夢の先に行く

An

凪さんが見たかった景色、いろんな場所——。
私達が、全部見に行くよ

Kohane

……ありがとうございました、凪さん

Kohane

凪さんのおかげで、私達はここまで来れました。
だから——

Kohane

ここから先は、任せてください

Akito

『世界を獲る』——。
凪さんのデカい夢、引き受けました

Toya

あとはゆっくりと——見守っていてください

An

……よっし！
こんなところかな！

Kotaro

ん？　これくらいでいいのか？
もっといろいろ話してえんじゃねえのか。
特訓がキツかった、とかよ

An

そういうのはいいの！
凪さんの前では、かっこつけたいしね！

An

それに今日は——みんなに会わせたかったっていうのが一番だし！

Arata

……うん。
俺達も、ここに来れてよかったよ

Kotaro

ああ、そうだな

Kohane

あ……そういえば……

Tatsuya

ん？　なんだ？

Kohane

皆さんはこれから……どうするんですか？

Kotaro

ああ……！
たしかに、言ってなかったな！

Kotaro

オレは——もっと自分のラップを聴いてほしいって思ってよ、
ネットでアップしてこうって考えてんだ

Akito

へえ……！
お前、そんなこと考えてたのか

Kotaro

ま、金もないから
近場でバイトしながら活動ってぐらいだけどな

Kotaro

実はもうチャンネルも作ってるんだぜ？
ってわけで、お前らも登録よろしくな！

Tatsuya

ハハ、そんじゃこのあとやっとくか

Toya

……EVERの皆さんと遠野さんは、どうされるんですか？

Tatsuya

俺達は、メジャーに行こうと思ってる

An

メジャー？

Tatsuya

ああ。
ちょっと前に声がかかってな

Tatsuya

このままストリートでやんのもいいなって思ったけどよ、
できたら……この街から生まれた音楽を、
もっと世の中の連中に聴いてもらいてえんだ

EVERのメンバーA

この街の音楽は、最高だからな！

EVERのメンバーB

もっと広めてやらねえと、もったいないってもんだろ

An

そっか、メジャーか……！
デビュー、楽しみにしてるよ！

Akito

……んで、遠野はどうするつもりなんだ？

Arata

俺は——もう一度組むよ。颯真と

Akito

——やっぱり、そうか

Souma

ああ！
オレがトラックメイクで、新が歌う。
——もう一度、チームとしてね

Toya

……よかったです。
本当におめでとうございます

Arata

ありがとう

Arata

どこかのレーベルに所属させてもらうか、自分達だけでやるか、
それともどこか別の——それこそ海外で武者修行でもするか、
まだ何も決めてないけど……

Arata

でも、夢は……凪さんの託した夢は俺達も追っていく

Arata

世界を狙うのは君達だけじゃない。
俺達も狙う。だから——ライバルだね

Akito

……そうか。
んじゃ、またよろしくな

Arata

うん。よろしく

Arata

——で？　Vivid BAD SQUADは？

An

そんなの言わなくてもわかってるでしょ？

An

もちろん——『世界を獲る』！

An

みんなで凪さんの夢の先に、行くんだ！

Akito

——だな

Toya

それが俺達に託されたものであるし……
それ以上に——行ってみたいと思う

Kotaro

『世界を獲る』かあ……。
どうやんのか想像もできねえけど……

Tatsuya

——お前達ならやれるんじゃないか？
あんな歌を歌えるくらいだしな

Kohane

（『世界を獲る』——）

Kohane

（……三田さんの言うとおり、
これからどうしていけばいいのか、まだわからないけど——）

Kohane

（でも、きっと大丈夫。
私達なら、きっと進んでいける）

Kohane

（だって——）

Kohane

（だって——）

Kohane

（私達はどんな大きな壁にも、
絶対に挫けたりしないから）

Kohane

（それに——）

Kohane

（『世界を獲る』）

Kohane

（その時どんな景色が見えるのか——
想像するだけで、すっごくドキドキするから！）

Kohane

——杏ちゃん！　東雲くん！　青柳くん！

Akito

ん？

Toya

どうした、小豆沢

Kohane

私——早く行ってみたい！

An

さっすが相棒！
やる気十分だねっ！

An

それじゃあ————次に向かって行きますか！！

Akito, Kohane & Toya

『おう！』
『うん！』
『ああ！』

Kohane

（ふふっ——）

Kohane

（次は、どんな世界が見られるんだろう——！）

？？？

…………………………

？？？

——さすが、凪さんが夢を託した子達だったな

？？？

……うん。
いいイベントだった

？？？

……Vivid BAD SQUAD、か

Back to the top

❮ Chapter 7All Chapters